2017年6月23日金曜日

コンデジでバイクツーリングの写真を少しだけ格好良く撮りたいっ!

ツーリングでバイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること(コンデジ編)

コンデジズームを使ってバイクを少しだけ格好良く撮ろう
バイクを止め、コンデジズームを使いながら、いろんな構図を探ります
カメラと写真に関するテーマは「平日写真++」ブログへ集めることにしました。興味のある方は是非のぞいてみてください

せっかく買った憧れのバイクやカスタムパーツ、ツーリング中に思わず路肩に止めたくなるような絶景など、ライダーが写真を撮りたくなるシーンは多いと思います。SNS利用が広まった昨今ならば尚更。

今回は、趣を変えてバイク写真撮影の話です。と言ってもワタクシの撮影知識は素人レベル。ブログやSNS、パソコンのデスクトップ背景に貼って自己満足できる程度で十分です。書いている内容はベテランの方からすれば当たり前のことばかりですが、ブログ・SNSメインの素人なりに3年ほどかけて試行錯誤した記録としてお読みいただければと思います。




バイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること その1
「面倒くさがらずに周囲を片付ける」


カメラ機材や撮影テクニック以上に大切なことだと思っています。というのも、ツーリング中に撮った写真を後から見返して「あぁ残念...」と思う理由の殆どはこれだから。

◯その代表格が、雑然と置かれたヘルメットです。ツーリング中「ここで写真を撮ろう!」とバイクを止め、いつもの感じでヘルメットを取り、グローブを外し、いそいそとカメラを出して絶景をバックにシャッターを押す。帰宅後に取り込んだ写真を見ると...


雑然と置かれたヘルメットや荷物が雰囲気を壊すわけです。ミラーに掛かっていたり、シートに置かれていたり、地面に置かれていたり。何となく残念と感じても、同じシーンを撮るためにもう一度出かけ、チャレンジする気持ちはおきません。後で後悔する可能性があるならば...面倒でも撮る前に片付けようよと思うわけです。





実際、これは本当に面倒なことです。知らないコースを走るツーリング中の撮影スポットを予め把握している訳はもちろんなく、「ここ良いかな?」「ここさっきより良いかも?」などと考えながら行き当たりばったりで何度も足を止めます。その度にいちいち片付けをする訳ですから...。









バイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること その2
「面倒でもバイクにポーズをとらせる」


ツーリング中にわざわざバイクを止めて写真を撮ろうと思うわけですから、何かしら撮りたい何かが周囲にあるわけです。山だったり、空だったり、海だったり、桜や紅葉の木だったり。ライダーであれば、そこに自車を写り込ませたいと考えることでしょう。なのに...

取り込んだ写真を見てまたがっかりする訳です。思ったほど良くないと。



自分が思う、一番のがっかり原因が写真に「駐車中に取り敢えず撮りました感が溢れていること」です。人物相手の記念写真を撮る時も、相手の準備ができるまでシャッターを押しませんよね。バイク相手でも同じだと思います。ポーズを決めさせてから撮りましょう。








残念なケースはSAやPA、休憩中の駐車場撮影などで起こりがちです。
バイクを止めて休憩し、戻って来たら「俺のバイクやっぱ格好いい〜」とテンション上がって撮ってしまうやつ。オマケに背後には富士山が見え、「せっかくだから富士山をバックに…」と撮ってしまうやつ。





「絶景&バイク」のつもりが「富士山の見えるSAで駐車中のバイク」に成り下がってしまう代表です。「◯◯スカイラインなう」的な実況中継には使えますが、写真としては再び眺め直すような気にならず、それはSNSで見せられる側も同じです。

すぐに改善できるのがハンドルロック。ハンドルの角度と言った方が良いか…。

バイクには「顔」があります。駐車でロックをかけていたなら、せめて外して向きを整えてから撮りましょう。

◯標識や看板、ガードレール、黄&黒のロープやコーンなど、「道路や駐車場を感じさせるものの近くに置かない」ことにも気を使いたいです。

撮りたいのは「景色とバイク」であって「景色が見える道路や駐車場に止まっているバイク」では無いはずです。なのに...標識や看板類は写り込むと主張が激しいんです。。目立つ色や形をしているから。余計な情報はなるべく構図から排除したい。
「取り敢えず駐車」感満載で止まっている「他人のバイク」も同様に構図から排除です。

邪魔な対象が動かせるものなら一時的に動かせばいい、カメラを持つ自分が動いて構図から外せるならそうすべき。どちらもできないなら...バイクを動かすしかないです。

でも、これが面倒くさい。一旦構図を確認した後にまたバイクに戻って動かすわけですから。。

バイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること その3
「やや下からアングルで見たバイク『決めポーズ』を何パターンか知っておく」


自分のバイクのこの角度からの見た目が好き...って誰にもあると思います。でも大抵は自分の目線の高さから見下ろす感じで見ているはず。殆どのケースで、景色はバイクより高い位置にあるため、景色と一緒にバイクの姿を写す時にそのアングルは使えないということになってしまいます。
絶景を前にして、しっかりとキマったバイク君を撮ってあげるためにも、やや下側から眺めるアングルで格好良く見える撮り方を把握しておくことは大事だと思います。

まずは地面に寝っ転がってバイクを見上げてみましょう..というのは冗談で、地面すれすれにカメラやスマホを置く感じで(液晶やファインダーは覗けませんが)、何度か写真を撮ってみるのが良いと思います。

バイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること その4
「チルト式液晶のついたカメラを使う」


その3の「下からアングル」を撮りたくて試行錯誤するうちに出会い、「これは良い!」と感じたのがチルト式液晶画面のついたコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)です。

カメラの液晶モニタが上下可動式になっており角度が変えられるもので、よく「自分撮り」を売りにして販売されています(液晶面を180度回転させて、液晶を見ながら撮影できる)。
自分が使っているのはCASIOのEXILIM EX-ZR1600というコンデジです。現在は古い機種となってしまい後継機が出ています。チルト式液晶のデジカメということであれば凡そ2万円台前半から手に入るのではないでしょうか。

何が「良い!」なのかと言うと、地面すれすれからバイクを見上げるような状況でも(極端に言えばバイク真下から真上にレンズを向けた状態でも)、液晶画面を見ながらシャッターが押せること。カメラを下から支え、右手親指でシャッターを操作する感じです。
チルト式液晶でローアングルから構図を確認しながら撮影
チルト式液晶なら、地面すれすれから見上げる角度でも構図を確認しながら撮影できます。

しゃがんだり寝転んだりする手間なく、バイクから見上げる景色のベストアングルを「探りながらうろうろできる」メリットは大きいと思います。スマホ撮影で同じことをすると、、歩いてはしゃがみ...できっと足腰が疲れて嫌になると思います。






サイドスタンドをかけて手前側に傾いた状態の「左側からも写真を撮ってみたくなる」メリットもあると思います。ロー&ロングのクルーザーの場合、バイク左側から目線の高さで写真を撮ると、ほぼ上からバイクを見ているような感じになりますから...。


※上の写真は目線の高さから撮影。下の写真はチルト式液晶でヒザ高ぐらいからの撮影です。

バイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること その5
「敢えてバイクから離れてわざわざズームで狙う」


自分はコンデジのズーム機能を多用しながらこんな感じで撮っています。
・大体バイクから1m~30m程まで徐々に離れて行きながら...
・ローアングルから目線の高さまででバイク越しの背景を液晶モニタに映し...
・背景&バイクの構図バランスが良さげな感じになる様ズームをいろいろと調整...
・バイク全体が収まる構図や、バイクの一部だけ収める構図、後者の場合背景側で半押しピント合わせしたり、バイク側で合わせたり...
・同じことをバイクの前側から、後ろ側から、横からと試したり...。
※ページトップにある28枚の画像は、バイクを止めた1箇所に対し色んな位置・構図で撮った写真です。

1撮影スポットで20〜30枚程度は撮っているでしょうか。そうすると、帰宅後取り込んだ写真でたまに「当たり」に出会う感じです。
コンデジズームを使ってバイクを少しだけ格好良く撮ろう
まずはバイク至近から自分の好きなローアングル鉄板構図で撮影










コンデジズームを使ってバイクを少しだけ格好良く撮ろう
30mほど離れた所からのズーム撮影。遠くの背景が写り込んできます。











コンデジズームを使ってバイクを少しだけ格好良く撮ろう
敢えて同じ位置でしゃがみ込み、背後に無地の空のみの状況で1枚。本日の当たりはこの1枚に。












イメージで言うと、ズームで遠くの背景を拡大すると、バイクが構図に収まらない程大きくなって邪魔なので自分が下がって撮影するという訳です。

四角いフレームに絶景とバイクを同時に、ベストなバランスで収めるためにズームと移動で当たりを探す...という感じでしょうか。

さてこのズームですが、単に「遠くのものを拡大する」だけでなく構図の印象を大きく変えてくれます。圧縮効果と呼ぶらしいのですが、自分は上手く説明できないので雰囲気だけ紹介します。

コンデジズームの圧縮効果(使用前)
コンデジズームの圧縮効果(使用前:バイク近くから撮影)












コンデジズームの圧縮効果(使用後)
コンデジズームの圧縮効果(使用後:離れた位置からズーム撮影)



























2枚の違い、お分かりいただけるでしょうか。ポイントはバイクの背後です。下の写真は背後のクルマがぐっと近くに寄ってきています。(残念ながら下の写真を取る際に自分が少し左に動いてしまったようで正確な比較とは言えませんが)遠くのビニールハウスや電柱の見え方、最初バイクの後ろに隠れて見えなかった他のクルマが見えてきたりと、構図に大きな変化が生じています。

ちなみに手持ちのコンデジ(Exilim Zr1600)は、光学ズーム18倍、画像処理も加えて36倍とのこと。仕組みはこれまた説明できませんが、とにかく非常に遠くのものも構図いっぱいいっぱいまでズーム拡大できます。ディズニーランドの入口広場付近からシンデレラ城の塔のてっぺんを構図一杯まで拡大できるぐらい(画像は粗いし手ブレもしますが)。

これだけ強力な画角調整を指一本で、「液晶を見て歩きながら」行えるのはとても便利なことだと思います。ローアングルからの視点でこれをやるためにはチルト式液晶は必須です。

また、コンデジでは出しにくいと言われる「ボケ味」も、ズームによってある程度表現することができます。これも理由はうまく説明できないので雰囲気だけ紹介。

A.バイクの近くに立ち、ズームして遠くの背景にピントを合わせ(シャッター半押し)、半押しのままバイクを構図に入れてシャッター全押しすると手前のバイクがボケた感じになります。
コンデジズームでボケ味を表現(手前のバイクをぼかす)
コンデジズームでボケ味を表現(手前のバイクをぼかす)


B.逆に、バイク後ろの背景をぼかしたい時は、同じ状況でバイクにピントを合わせます。一旦バイクを画角の中央にした状態でシャッター半押し⇒そのままカメラを動かして背景を画角に入れ、シャッター全押しです。

コンデジズームでボケ味を表現(奥の背景をぼかす)
コンデジズームでボケ味を表現(奥の背景をぼかす)


C.バイクから適度に離れ、ズームしてバイクにピントを合わせ(半押し)、半押しのままカメラとバイクの間(できるだけカメラ近く)に障害物を割り込ませてシャッター全押しするとバイク手前の障害物がボケた感じになります。
コンデジズームでボケ味を表現(バイク手前の景色をぼかす)
コンデジズームでボケ味を表現(バイク手前の景色をぼかす)

バイクの写真を少しだけ格好良く撮るためにやっていること その6
「引いて撮る1枚を取り敢えず最高画質で撮っておく」


デジカメ画像は後から簡単に加工できます。PCはもちろん、インスタグラムでも。
帰宅して写真を取り込んで「何だか当たり写真が無いなぁ」と思う時でも、部分を切り取るといい感じに生まれ変わることがあります。大は小を兼ねるというやつですね。

という訳で、自分は必ず広角側で(ズームなしで)何となく景色とバイクの全体が写った写真を1枚は撮っています。後で拡大してもディティールが粗々にならないよう、解像度は一番高い状態で。



満開の桜と2台のバイクをいい感じで収めたかったけれど、黄色の立て看板や後ろのバイク、川向うの家がどうにも邪魔で(失礼っ)良い構図が探せませんでした。
という訳で、取り敢えずズームなしで木とバイク全体を収めた1枚。



インスタグラムでバイク画像をトリミング加工
インスタグラムでバイク画像をトリミング加工




上の写真を、インスタグラムで部分を切り取って拡大しました。「花見でほっこりしている2台のバイク」っぽくなりました。縁側で桜の木を眺め、お茶でも飲んでいそう?「春やなぁ」って会話が聞こえてきそうです。

本当は川向うの住居も外したかったけど叶わず。構図を9分割した際にバイクが占める割合が多すぎず少なすぎず...と模索してこのバランスに落ち着きました。明度、彩度とシャープネスも少し調整しています。


インスタグラムの画像加工(盛り方)などについては、また別の機会に書かせていただきたいと思います。

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